fc2ブログ

スキー場活性化・スキー場再生再建・スキー場ビジネス・スキー場経営・スキー場運営

スノービジネス、スキー場運営、スキー場設計、スキー場マーケティングの実態を独断で紹介
スキー場コンサルタントって?
私自身の仕事を尋ねられる場合があります。
これが一言で説明することが難しい。伝えやすい安易な理由で、スキー場コンサルタント、あるいはスキー場設計コンサルタントという答え方をしています。
この表現は、わかりやすさの反面、いかがわしさもあるようです(苦笑)

では、具体的にどんな仕事をしているかというと、

(1)ゲレンデ設計
>踏査(ひたすら通年を通してスキー場計画地を歩く、冬テレマークで確認業務)冬にテレマークで滑りまくりの時は幸せです
>企画(安全性を元に仮説を立てて図面化する)図面が具体化してくる瞬間が楽しい。最も設計屋らしい部分のお仕事です。
>測量(安全性や工事上で重要な部分に絞って現地測量を行う)森林コンパスを使いこなした定番業務
>設計(工事基礎となる図化=単純作業で忍耐勝負)
>最後にマーキング(ズバリ伐採木のエリアを現地にシミュレーションする膨大な体力作業=個人的は大好き)という手順で行う(ゲレンデ設計とは安全に楽しくを前提に工事量を安価に安全に作ること)

(2)索道線路の企画・基本設計
(経済的で効率的な線路を選択して厳密な起終点の場所を選定、ゲレンデ計画ができたあとに線路がが具体化します)

(3)スキー場全体の基本計画
これは(1)(2)という導線計画が完璧に理想となったプランを元に、スキーインスキーアウトという概念をベースにセンターハウス、駐車場、宿泊スペースなど山岳都市計画と動線プランをかけあわせた真剣なお仕事。
私は、89年にフランスネージュインターナショナルというフランス政府山岳施設観光局(SEATM)で研修させていただき、この部門のディプロマを頂きました。と言ってもそんなだいそれたものではないのです。
スキー場設計を日本では学ぶところが無く、アメリカかこのSEATMしかなかったのですよ。余談ですが、日本のスキー場設計も学問的な背景をともなう設計技術より、索道を立てるための口実と言われても良い時代があったのです。この分野で仕事をしたくても学ぶところがない!だから探して探してやっとたどりついて学びさせてもらったのです。
が、しかしですよ、日本のリゾートではこの技術を有効利用していただける、または設計させていただける機会が非常に少なく、宝の持ち腐れと知人に揶揄されました。今持ってそうかもしれません。

(4)リサーチ
設計だけで収まらないのがスキー場。設計できたボリュームで一体どのくらいの人が来るかを、統計計算を行ってシュミレーションを行います。私は重回帰分析が好きでよく利用しました。単純回帰も使いましたが、回帰分析は使いでの変数設定でいくらでも数値が変動するため、バブリーなシュミレーションとも自己分析。比較分析には有効ですが事業予測、特にスキー場予測には無理がありましたね。ということで、ハフモデル分析に落ち着き、今でもこのシュミレーションは使っています。
統計処理することで数字武装(企画書に花を添える)が可能となり、もちろん予測数値が見えてきます。

(4)事業計画策定
土木設計と索道設計を行うことで投資額が詳細に判明できます。それと予測数値と照らし合わせて、いよいよお金の返済計画。これが大変でした。
自分が直接返済するわけではないですから、他人事のように見られてしまいがち。
特に索道会社の下請けで索道のセールス用途でもあったことで、反面信頼性が問われられます。
索道売りつけたいから最もらしい企画書なのだろう。とクライアントの視線は冷たい。そりゃそうです。必死に返済するのはクライアントさんなのですからね。
が、と言っても主要なロープウェイを何本か、リフトも数十本、私の作成した企画書が氾濫した?時代もあったようです。

*この4項目のお仕事を1986年から今にいたって行っております。
 が、最近は新規の開発はご時世でリニューアルに変化しましたね。

(5)マーケティング業務に進出
索道企画を行っている内に、企画を持ってくる前に客連れてこい!とクライアントさん(スキー場経営者)から本音を言われるようになりましたね。
そりゃそうでしょう。
人ごとのように提案するな、その数値の元となる客がいなけりゃ、砂上の計画だろ!
もともと、フリースタイルスキーをやっていただけに、私は非常に柔軟です。
そしてフリースタイルのおかげで、知らぬ内にソフトをもっていました。
ゲレンデのイベントができ、フリースタイルコースが造れて、ということで92年から今で言うディガーの走りを始めていました。
このあたりの詳細は別の機会として、スキー場に集客、送客することが今では我が社の主業となりつつあります。
そうなると索道も売れるだろうと思いきや、設計業務は1999年から品薄状態。

いまでは、事業企画、送客集客、デューデリジェンスといった仕事が主になってきています。
そうそう、それとスポーツ施設経営(ウォータージャンプ)、ペイントボール機器の販売、スキー場運営の受託と言った業務も行っています。

<お問い合わせ・ご意見:cava@freestyle.co.jp>
スポンサーサイト



Designed by aykm.