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スキー場活性化・スキー場再生再建・スキー場ビジネス・スキー場経営・スキー場運営

スノービジネス、スキー場運営、スキー場設計、スキー場マーケティングの実態を独断で紹介
経費削減のこと
スキー場に出かける人が10年前から5000万人に半減したものの、スキー場の数は減らない。
売上だって半減なわけ。
実は、売上は半減ではないのですよね。宿泊数が3分の1に落ち込んだ為ピーク時の40%以下が実態。

来場者の減少に合わせて、スキー場経営の方向は、経費削減に当然向かう。当然の方向ですかね。
その一番比重が高いのが人件費。
例えば、経営者はできるだけ効率よく、索道を回したい。しかし現場は安全管理のための人員は確保したい。この論争の行方は際限ないが、スキー場をネットワークで運営しているスキー場はこの効率はすこぶるいいのですいよね。行政も御岳ロープの事故を発端としてか、索道責任者に関わるシステムを一新してきた。人員の確保がこれまた頭の痛い課題となってきています。

が、なんともならないのが、索道の形態。
バブルの遺産であった自動循環、あれほど集客の神話を作ってきた索道がここにきて膨大な重荷となってきています。デチャッタブル方式の索道の経費負担が底なし状態ですね。
そりゃそうです。チェーン押送式のそのスタイルは部品点数も多いことで、経費負担の塊。
緊張度合いも高ければ安全性の反面ロープ負荷の高さによる交換。スプライス損傷。
何年かでやってくるグリップなどのオーバーオール負担は全ての経営者の悩みの種でしょう。
最近ではタイヤ押送が世界的に全盛であるのに、というより時代の流れか世界はタイヤ押送に一新しただけですが、、、、



私は個人的にはこのタイヤ押送式は大好きです。
なにせ部品点数が少なく、起終点の駅舎スペースが短く造成量など土木的にも経費削減が可能。
点数が少なくなったこととシステムの簡易化で、ランニングが随分と安価になっています。
別に索道会社の肩を持つわけではありませんんが、イニシャルも一時期より随分と安価となっていることもあり、なによりゲレンデの効率化や時代に即したレイアウトも可能とある場所が多数あります。
ゲレンデが効率化され来場者の乗車促進が図れさえすれば、売上拡大の可能性は増します。
そうなるとファイナンスの成立した事業計画だって可能なのです。
状況によっては、既存自動循環を撤去し、新規設置した方が事業性が取れる場合があるのですよ。

が、この乗車効率上昇するそして売上増大に結びつけるという基本的な概念が多くのスキー場が気づかず?復活へのチャンスを逃している実態もあるようですね。
私にしてみると、非常にシンプルなことだと思うのですがね。
事業計画策定の際の数字設定と根拠の提示が成立しなくては、ね。

ということで、経費削減を走る今日この頃ですが、集客のための戦略無くして、経費削減も成り立たない。今が来場者の底だ等と思いこんでおとなしくしているに限るという発想をもっていたとすると、そのスキー場は間違いなく破綻方向に進んでいきますよ。

経費削減というコンセプトは、イレギュラーな人員管理シチュエーションにいかに対応できるかの人員管理手法だと思うのですが、いかが?

<お問い合わせ・ご意見:cava@freestyle.co.jp>

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