このブログは、スキー場経営者の方に向けて発信しているブログです。
スキー場に「どうやったら人が増えるか」についてご参考となればと私が勝手に書いているブログです。30年間スキー場業界に関わり、年間20数カ所のスキー場のお仕事をしている、外側の視点と内側にもいた経験で毒舌?を書いています。
多くの(いうより全てですが)スキー場の来場者は減少し、最近は、経営権が新たな組織に変わっています。この1~2年ですが、劇的な動きが業界に生まれています。
有名スキー場も経営者が変わってくる、詳細の注釈は控えますが「理由無くして事は起こらない」ですよね。
さて本日の本題、スキー場の来場者数に多くの影響を与えているのに”イベント”があります。
集客・誘客に結びつくイベントもあれば、逆に人が離れしまうイベントもあるのですよね。
あらためて「集客イベント」について考えましょ。
イベントと言っても様々・・・
イベントの頂点、オリンピック、そしてワールドカップ、国体、公式競技系の大会様々。
最近はシニアのアルペン大会も盛ん。ローカール大会盛りだくさん。
そしてハーフパイプやビッグエアやジブ系大会、と言ったフリースタイル系イベント。
モーグルやクロスの大会。といったローカルな大会系イベント。
そして、スキー場が来場者に向けて行う感謝祭、クリスマス、年末年始、バレンタインデー、ホワイトデー、雛祭り、誕生日、ミスコン、たいまつ滑走、宝探し、大道芸人、などなど。
マニアック向けな、検定イベント、デモやライダーのキャンプ、試乗会、展示会、あれこれ。
そしてスキー子供の日、ってのもある。
いずれはシニアの日、おばちゃんの日やジイ様バア様の日、なんでもかんでも記念日イベントが横行するかも。
さてはともかく、このなかで集客できない決定的なイベントがあります(結果を重視)。
過去の実績を参考とすると、”長野五輪”と”国体”のあとは、人減ってしまった。のです。
どちらも国威や県政の将来をかけた大イベント。
大会開催のために大々的な前告知をおこなったものの、イベントだけには人が来たかもしれないが、イベントを終えると台風の後に静けさ。人がこねー。どうしちゃったの?
ただ、綺麗に道路は整備されたことでもありインフラ整備はばっちり。逆に道路が良くなりすぎて日帰り可能となりお宿の経営が圧迫もする。
ワールドカップも同様。この手の国際大会の後は人が来ない実績が確立してしまった!?
国体はかなり寂しい、国体開催後に閉鎖されるスキー場すらありましたよね。
ほかにも、アルペンの国際大会や全日本クラスの大会、ビッグエアやハーフパイプの大会も同様。
大会の時にギャラリーすらいない見学系・アスリート系イベントはかなり寂しい。
何故、人が来ないのか。人は増えずに減ったのか。
じつはですよ、とても簡単なことが理由なのですよ。
ゲスト達にとって自分に関係ないイベントは無意味であり、余計なこと、主催者側の勝手だろと思っている。
ゲストは自身が楽しみに来ている、そして滑りに来ているわけで、イベントのために来ていないのですよ。
1年で1日か2日しか行けないのに、わざわざ出かけたスキー場で自分が滑るゲレンデが大会やイベントで占有されていることは、かなり落ち込みますよ。リフト券返せと言ったクレームがでるのは当然だ。(厳密にはこの行為は詐取行為になるそうです)
ゲスト達は、このような状況に出くわした場合、概ねそのスキー場には2度と行かなくなる。
以前も紹介したが、マス顧客の心理状況、ネガティブイメージが出来た場合は、基本は2度と行かない・買わないのである。しかしながらネガティブに感じた人に対して対策を講じると、その内30%は戻る可能性がある。ちゃとした対策、つまりクレーム処理ができた場合ですよ。
なにも対策を講じないと、自身だけでなく9人に口コミをもたらすため、劇的にゲスト数が減少する。
これはサービス業での”必然”なのですねぇ。
スキー場の人たちは、プロの技を見せること、一流選手の滑りを見せることは、スキー場として必要なことだろう。と考える人が多いのも事実。
私も、この手のイベントは必要だとは思う。
しかし策を講じないまま、イベントを開催しちゃあかんのですよ。と強く言いたい。
イベントに興味を持つ人は来場者のなかの、しかもその内のコア15%のなか、さらに数パーセントしかいない。つまりです、顧客の意向は全く反映されていない。この実態を理解すべきなのです。
こうなると、主催者の「エゴ」でイベントを行っていることとなる。
あるいは、イベントんよって収益をあげる業者のために行っているとも言えます。スポンサーから資金を集めて開催するパターンですね。
開催する多くはスキー場が利用されて、開催後に来場者を落としている状況が多い。イベント開催するお金が集まったからって、鼻高々ではないのよ。イベントした達成感だからって評価されないのですよ。
スキー場経営者としての評価点は、イベント開催後の来場者が増えたかどうか・ですよ。
勘違いなされないように! イベント自体がどんなにすごくてても、達成感がいくらあっても評価されない、ドライな言い方ですが、その後の結果ですよ!
顧客のため、強いてはスキー場の来場者が増えるイベントとかどうかを、あるいは来儒者を増やすためのイベントとして有効的に活用することを、スキー場経営者は見極めなくてはならない。皆さんの責任は重いのです。
あらためて基本は、イベントは「マスのために、マスに向いたイベント」を行わなくてはならないのだよ、ということ。
スキー場経営にとって大型イベントはネガティブなネタとなっている実態。
それをポジティブにいかできるかが、経営者の腕の見せ所なのですよ。
さあ、経営者の皆さん、頑張ってください。
<ご意見・問い合わせは cava@freestyle.co.jp まで>
スキー場に「どうやったら人が増えるか」についてご参考となればと私が勝手に書いているブログです。30年間スキー場業界に関わり、年間20数カ所のスキー場のお仕事をしている、外側の視点と内側にもいた経験で毒舌?を書いています。
多くの(いうより全てですが)スキー場の来場者は減少し、最近は、経営権が新たな組織に変わっています。この1~2年ですが、劇的な動きが業界に生まれています。
有名スキー場も経営者が変わってくる、詳細の注釈は控えますが「理由無くして事は起こらない」ですよね。
さて本日の本題、スキー場の来場者数に多くの影響を与えているのに”イベント”があります。
集客・誘客に結びつくイベントもあれば、逆に人が離れしまうイベントもあるのですよね。
あらためて「集客イベント」について考えましょ。
イベントと言っても様々・・・
イベントの頂点、オリンピック、そしてワールドカップ、国体、公式競技系の大会様々。
最近はシニアのアルペン大会も盛ん。ローカール大会盛りだくさん。
そしてハーフパイプやビッグエアやジブ系大会、と言ったフリースタイル系イベント。
モーグルやクロスの大会。といったローカルな大会系イベント。
そして、スキー場が来場者に向けて行う感謝祭、クリスマス、年末年始、バレンタインデー、ホワイトデー、雛祭り、誕生日、ミスコン、たいまつ滑走、宝探し、大道芸人、などなど。
マニアック向けな、検定イベント、デモやライダーのキャンプ、試乗会、展示会、あれこれ。
そしてスキー子供の日、ってのもある。
いずれはシニアの日、おばちゃんの日やジイ様バア様の日、なんでもかんでも記念日イベントが横行するかも。
さてはともかく、このなかで集客できない決定的なイベントがあります(結果を重視)。
過去の実績を参考とすると、”長野五輪”と”国体”のあとは、人減ってしまった。のです。
どちらも国威や県政の将来をかけた大イベント。
大会開催のために大々的な前告知をおこなったものの、イベントだけには人が来たかもしれないが、イベントを終えると台風の後に静けさ。人がこねー。どうしちゃったの?
ただ、綺麗に道路は整備されたことでもありインフラ整備はばっちり。逆に道路が良くなりすぎて日帰り可能となりお宿の経営が圧迫もする。
ワールドカップも同様。この手の国際大会の後は人が来ない実績が確立してしまった!?
国体はかなり寂しい、国体開催後に閉鎖されるスキー場すらありましたよね。
ほかにも、アルペンの国際大会や全日本クラスの大会、ビッグエアやハーフパイプの大会も同様。
大会の時にギャラリーすらいない見学系・アスリート系イベントはかなり寂しい。
何故、人が来ないのか。人は増えずに減ったのか。
じつはですよ、とても簡単なことが理由なのですよ。
ゲスト達にとって自分に関係ないイベントは無意味であり、余計なこと、主催者側の勝手だろと思っている。
ゲストは自身が楽しみに来ている、そして滑りに来ているわけで、イベントのために来ていないのですよ。
1年で1日か2日しか行けないのに、わざわざ出かけたスキー場で自分が滑るゲレンデが大会やイベントで占有されていることは、かなり落ち込みますよ。リフト券返せと言ったクレームがでるのは当然だ。(厳密にはこの行為は詐取行為になるそうです)
ゲスト達は、このような状況に出くわした場合、概ねそのスキー場には2度と行かなくなる。
以前も紹介したが、マス顧客の心理状況、ネガティブイメージが出来た場合は、基本は2度と行かない・買わないのである。しかしながらネガティブに感じた人に対して対策を講じると、その内30%は戻る可能性がある。ちゃとした対策、つまりクレーム処理ができた場合ですよ。
なにも対策を講じないと、自身だけでなく9人に口コミをもたらすため、劇的にゲスト数が減少する。
これはサービス業での”必然”なのですねぇ。
スキー場の人たちは、プロの技を見せること、一流選手の滑りを見せることは、スキー場として必要なことだろう。と考える人が多いのも事実。
私も、この手のイベントは必要だとは思う。
しかし策を講じないまま、イベントを開催しちゃあかんのですよ。と強く言いたい。
イベントに興味を持つ人は来場者のなかの、しかもその内のコア15%のなか、さらに数パーセントしかいない。つまりです、顧客の意向は全く反映されていない。この実態を理解すべきなのです。
こうなると、主催者の「エゴ」でイベントを行っていることとなる。
あるいは、イベントんよって収益をあげる業者のために行っているとも言えます。スポンサーから資金を集めて開催するパターンですね。
開催する多くはスキー場が利用されて、開催後に来場者を落としている状況が多い。イベント開催するお金が集まったからって、鼻高々ではないのよ。イベントした達成感だからって評価されないのですよ。
スキー場経営者としての評価点は、イベント開催後の来場者が増えたかどうか・ですよ。
勘違いなされないように! イベント自体がどんなにすごくてても、達成感がいくらあっても評価されない、ドライな言い方ですが、その後の結果ですよ!
顧客のため、強いてはスキー場の来場者が増えるイベントとかどうかを、あるいは来儒者を増やすためのイベントとして有効的に活用することを、スキー場経営者は見極めなくてはならない。皆さんの責任は重いのです。
あらためて基本は、イベントは「マスのために、マスに向いたイベント」を行わなくてはならないのだよ、ということ。
スキー場経営にとって大型イベントはネガティブなネタとなっている実態。
それをポジティブにいかできるかが、経営者の腕の見せ所なのですよ。
さあ、経営者の皆さん、頑張ってください。
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