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スノービジネス、スキー場運営、スキー場設計、スキー場マーケティングの実態を独断で紹介
スキークロスとなんちゃってクロス
takizawa

2008ウィンターレジャー 平沢岳氏と瀧澤選手

2010年バンクーバー五輪まで、あと2シーズンなのですよね。
正式種目となり露出機会も増えてくる。
注目度は、今までとは大違い。

スキークロスは期待できますね。
瀧澤選手、河野選手、そして小林選手、
女性でも福島選手と
上位が期待できる選手が多い。

トリノ五輪では、メディアに一躍注目を浴びたとスノーボードクロス。

それ以上にスピーディで迫力満点。
きっと、この種目もメディア受けするに違いないですね。


彼ら日本人の活躍次第では、ウィンター市場の活性化も期待したところです。


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ところで、
スキー場向けにはキッズ向けとして定着し、今年は多くの場所で展開される「なんちゃってクロス」を行っていることで、アプレスキーはファミリーゲレンデが得意、など思われているようです。

しかし、知る人ぞしる、そんなスキークロスのビルダーでもありました。

日本でのスキークロスの歴史は浅いのです。
2002年のサロモンクロスマックス、長野県スキー連盟主催で全日本スキー連盟後援のブランシュたかやま大会と、白馬さのさか大会が公式な大会としては最初だと思われます。

これら全てでコースビルダーを担当していた。
*まだ5年前しかたっていないのですね。




この時の感想、、、、




とにかく、設計が大変。




なにがって、、スキークロスの選手は「制動」はなんてしてくれない。


スノーボードクロスはスピードコントロールを図りながら滑るのですが、スキーは絶対しない。


つまり、スキークロスは設計屋の責任があからさまなレースなのです。


時速80kmは当たり前、今や100kmを越えてきました。
ヤバイですよ。

SBXでは60km程度だから、その違いは歴然。


テーブル40~50m、そしてランディングが50mあっても、フラットまで飛んでしまう。
しかも複数で、、、、、


そんな連中が参加するコース設計は、事故・安全性を深く考えるほど、

本当に神経がヘトヘト、消耗してしまった当時の記憶が生々しく残っています。



しかし、最近のコースレイアウトには、設計の美学が無いのを個人的は憂いています。
スピード計算やアールの設定、ランディングポイントなど、かなり危険な箇所も目立ちます。

大会毎に怪我人は当たり前。
設計をくみ取れない選手の問題だけでは済まない状況も見受けられる。

メディア受けと事故。
相反するけど、考えさせられる事柄。
これは連盟の上層部が考えることですが、今後は深慮願いたいところです。


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私の設計コンセプトは、「事故をおこさないこと」。

事故を体験し、苦しんだから、おこしたくない。
*特に飛び系イベントで、クロスではありませんが、、、、、

事故を起こすことで、スキー場へのマイナスイメージも出てしまいます。



まあ、そんな体験も生かされました。

事故は起こせない「なんちゃってクロス」は、その企画内容と安全性をもとに、おかげさまで今年20箇所を越えました。

さらに設計では試行錯誤しながらも、バージョンアップを目指していきます。

行き着くゴールはまだ先のようです。

今年も宜しくお願いします。


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