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スキー場活性化・スキー場再生再建・スキー場ビジネス・スキー場経営・スキー場運営

スノービジネス、スキー場運営、スキー場設計、スキー場マーケティングの実態を独断で紹介
価格戦略・・・
9月も中旬を過ぎると、スキー場の情報があちらこちらと聞こえてきますね。
来期シーズンに向けての戦略が徐々に顔を覗かせます。

他のスキー場に気づかれないようにも、顧客アピールをしながら、
この時期、スキー場同士の探り合いは、興味深い(すいません第三者的なコメントで)

特に価格戦略は、各スキー場の重要路線とも見え隠れする。
前回は、小学生以下リフト券無料がひょっとするとスキー場経営の足を引っ張るとかいてしまいましたが、
これが既存顧客争奪戦ではなく(なんといっても10カ所程度のスキー場が実施)、
新規顧客拡大の戦略であることを心から祈っているのです。

価格戦略は、
私個人的にはディテール戦略という位置づけをしており、
本質での市場拡大とはいいきれない懸念を大きく持っています。
しかしながら、スキー場はこの戦略が好きなようですね。

大人と子供のパックで格安。。
シニア戦略は行き着くところダンピング、、
シーズン券の格安化
それこそ、最近見られる期間限定の超格安リフト券
以前、JR系スキー場が12月に1000円えお実施したところ、
軒並み周辺スキー場の来場者数が変化してしまったことがありました。

ディズニーランドでもパッケージ商品やエージェント向け商品はあります
しかし、それは顧客のキャッチの方向を広めるためであって
既存顧客に対するダンピングでは無いと思うのです。
ユニクロやニトリやマックのように価格戦略が通用する業界とは異なるスキー場。

現状は、所詮パイが決まっています。
どうあがいたって、
スキー人口500万、スノーボード400万人弱
このパイの争奪戦。

本質を高めて、
スキー場が楽しいという
スキー場にもう一回行ってみたいという
雪遊びやソリ遊びではなく
スキーやスノーボードの楽しさを伝えることが我々の使命ですよね。

といいつつも、
年間にホテル宿泊数が180泊を越えるワタクシ
楽天トラベルでポイントを溜めることがちょっと楽しい自分もいるのでした、、
あれれ、これってディテールでしたよね(苦笑)
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小学生以下の無料化って????
たいそうなタイトルですが、
今期、あちこちのスキー場で見られる戦略で、ちょっと目立ってきている戦略

小学生以下の子供のリフト券無料を打ち出すスキー場

広義に考えると、
スキー場市場の拡大に貢献できそうな大儀として期待したい施策。
新たにスキー場に無料化されたことで、初めてスキー場に出かけるであろうという期待ですね。
これができると底辺拡大となり、将来に繋がるという期待感は広がります。

しかし、、、、、

実際には、近隣や周辺スキー場の顧客を獲得するだけの結果となっている。
市場の拡大にさほど貢献できずに、
お隣のスキー場の、近隣のスキー場が長年育ててきた子供達ファミリーを
簡単に悪く言うと横取りしているのではないかと。
それにより破綻し閉鎖したスキー場がでてしまったところもあります。

本来であれば健全な市場拡大が求められるところですが、
スキー場マーケットでは市場拡大されず、減少化が止まらない。

お茶碗に入るご飯はある程度量が決まっていて
そのお茶碗に入る米を多くのスキー場が取り合っているのが現状。
お茶碗は大きくならない限り、現在の茶碗の大きさのマーケットだけの顧客を取り合しましますよね。
その中で、無料化することで定められたマーケットは同じお茶碗の中で動いてしまう。
しかし、無料化によりマーケットの単価を下げることで市場規模が減少という、
ウィンター業界自ら首を絞める方向に向かってしまているのでは、、、、、


流通ビジネスと異なるレジャー産業
価格戦略が行き過ぎる行く末には、
市場崩壊という結末に向かっていく状況、
正直、恐ろしいです。

政府が行う無料化の補填は、
結局は一般会計で補えますが、
民業のスキー場では補う原資はないのですよ。
その補填を他のスキー場の顧客を取り合う時代は終演しなくてはならないと希望しています。

安易な価格戦略の前に、
ソフトやノウハウによって、
さらには営業努力によって
健全に市場を拡大していきませんか。

同時に、健全な業界形成を切に望みます。
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