なんと言ってもスキー場の命はゲレンデでしょう。
バブル時を引きずり、いまでも索道事業という概念でスキー場運営を行う方々も見えます。
06年今年は法改正もあり運輸事業として引き締められ、安全管理を全面に出さなくてはならないことから、スキー場経営=索道事業経営となるもっともな図式。鉄道事業法の管理下のもと安全運行遵守。
スキー場経営は、究極のサービス業である反面、当たり前ですが輸送運輸事業なのだよね。
通常の運輸事業と違うのは、定まった路線沿線の人を運ぶではなく、運ぶ人がわざわざ不便なお山にやってこなくてはならない経営をするのがスキー場。
お客が少なくなったスキー場ほど安全管理が手薄になる危険性もある。
だ・か・ら、お客を呼ばなくてはお話にならないのですよ。
逆説で、安全管理が完璧だからと言っていくら訴えてもお客を呼べるわけではない。
スキー場のお客、ここではゲストと言いましょう。
ゲストは何を求めてスキー場に来るかって、食事をするためでなく、買い物でもなく、滑ること。
滑るゲレンデに価値があるかどうか、だけでしょ。こんな簡単なことはない。
私は、88年にフランスネージュインターナショナルというフランス政府の外郭団体でフランスのリゾート設計技術の普及のため、スキー場設計の勉強をさせてもらいました。
フランスでは、シャモニーやトロアバレー、ティーニュやフレーヌなど全ての蒼々たるスノーリゾートの設計を全て「国」が行っています。サボアはシャンベリーにあるSEATM(山岳施設観光局)というところで一括設計をしています。設計と言ってもゲレンデだけではないですよ。索道、道路、宿泊施設、サービス施設等々、キャパシティを算出し、その範囲の中でしか宿泊施設の許認可を与えない。ゲレンデのキャパが増えて初めてベッド数が増えるのです。
日本のように勝手に設計してゲレンデも宿も食堂も作らせて貰えません。SEATMは、環境関係や各省庁との調整を一手に引き受けて、適正なコース作り・山岳都市計画策定を行います。
そのコンセプトは、適正なキャパシティだからこそ、ゲストは楽しいと感じてくれることです。
リモートセンシングを多用し、適正なデータとして分析したうえで設計を行うのです。
実は、私が92年頃から日本で初めてこのリモートセンシングを用いた設計手法を使っているのですよ。これは、飛行機やヘリコプターで基準日に何回か航空撮影を実施。この際、別動部隊の調査員達がスキー場内の施設全ての人員をカウント。索道待ち、乗車人数、トイレから、食堂、駐車場まで全ての人数を計測。これを元に適正値を計算する。
これは開発やリニューアルでの事業計画の判定基準に最適な手法です。また、この手法は、動線計画や交通流量計画の元にもされています。私は、実地と研究を10年間行いましたわ。
私は国内100箇所くらいの膨大なスキー場の写真とデータを持っているのよですよね。プチ自慢です。
この時、日本ではまか不思議な設計手法がありました。VTM(バーチカル・トランスポート・メーター)という滑り手の高低差滑走距離数値から乗車回数を割り出し、索道に何回乗れるかで一日何人入るかというもの。事業予測で重回帰分析は変数設定によってどうでも答えを誘導することができることと同様、都合のいい手法として悪用してたようです(苦笑)。
また、一人当たり100平米という面積を基準としてゲレンデ面積で割ったりする計算をする手法を聞いたときは驚愕。ゲレンデはいくら混雑しても良いから、索道を建設するのだという誘導作戦?これ以上は言いませんが。
今なお、適正という考えが少ないと思うのです。索道待ちは少ないのに、ゲレンデが混んでいる。ゲレンデ滑るのが不快というゲレンデが今なおあるのです。
当時ザウスに象徴されたように狭いゲレンデに何人入るのでしょう。ザウス閉鎖の理由は、ゲストが減少したからと言うことでしたが、もともとあのゲレンデにはそんなに人は入らないのですよ。人が動くという発想が無かったとしか言いようがないと思いましたよ。
滑走スピードはビギナーでも時速20kmは出ています。中級者では40kmはあたりまえ。そのスピードに適したキャパシティがあるのです。 何事もキャパシティ・バランスが必要。
この手法を教わりたい方は是非連絡下さいな。
ゲストが減った・という根底を驚くほど理解できますよ!
バブル時を引きずり、いまでも索道事業という概念でスキー場運営を行う方々も見えます。
06年今年は法改正もあり運輸事業として引き締められ、安全管理を全面に出さなくてはならないことから、スキー場経営=索道事業経営となるもっともな図式。鉄道事業法の管理下のもと安全運行遵守。
スキー場経営は、究極のサービス業である反面、当たり前ですが輸送運輸事業なのだよね。
通常の運輸事業と違うのは、定まった路線沿線の人を運ぶではなく、運ぶ人がわざわざ不便なお山にやってこなくてはならない経営をするのがスキー場。
お客が少なくなったスキー場ほど安全管理が手薄になる危険性もある。
だ・か・ら、お客を呼ばなくてはお話にならないのですよ。
逆説で、安全管理が完璧だからと言っていくら訴えてもお客を呼べるわけではない。
スキー場のお客、ここではゲストと言いましょう。
ゲストは何を求めてスキー場に来るかって、食事をするためでなく、買い物でもなく、滑ること。
滑るゲレンデに価値があるかどうか、だけでしょ。こんな簡単なことはない。
私は、88年にフランスネージュインターナショナルというフランス政府の外郭団体でフランスのリゾート設計技術の普及のため、スキー場設計の勉強をさせてもらいました。
フランスでは、シャモニーやトロアバレー、ティーニュやフレーヌなど全ての蒼々たるスノーリゾートの設計を全て「国」が行っています。サボアはシャンベリーにあるSEATM(山岳施設観光局)というところで一括設計をしています。設計と言ってもゲレンデだけではないですよ。索道、道路、宿泊施設、サービス施設等々、キャパシティを算出し、その範囲の中でしか宿泊施設の許認可を与えない。ゲレンデのキャパが増えて初めてベッド数が増えるのです。
日本のように勝手に設計してゲレンデも宿も食堂も作らせて貰えません。SEATMは、環境関係や各省庁との調整を一手に引き受けて、適正なコース作り・山岳都市計画策定を行います。
そのコンセプトは、適正なキャパシティだからこそ、ゲストは楽しいと感じてくれることです。
リモートセンシングを多用し、適正なデータとして分析したうえで設計を行うのです。
実は、私が92年頃から日本で初めてこのリモートセンシングを用いた設計手法を使っているのですよ。これは、飛行機やヘリコプターで基準日に何回か航空撮影を実施。この際、別動部隊の調査員達がスキー場内の施設全ての人員をカウント。索道待ち、乗車人数、トイレから、食堂、駐車場まで全ての人数を計測。これを元に適正値を計算する。
これは開発やリニューアルでの事業計画の判定基準に最適な手法です。また、この手法は、動線計画や交通流量計画の元にもされています。私は、実地と研究を10年間行いましたわ。
私は国内100箇所くらいの膨大なスキー場の写真とデータを持っているのよですよね。プチ自慢です。
この時、日本ではまか不思議な設計手法がありました。VTM(バーチカル・トランスポート・メーター)という滑り手の高低差滑走距離数値から乗車回数を割り出し、索道に何回乗れるかで一日何人入るかというもの。事業予測で重回帰分析は変数設定によってどうでも答えを誘導することができることと同様、都合のいい手法として悪用してたようです(苦笑)。
また、一人当たり100平米という面積を基準としてゲレンデ面積で割ったりする計算をする手法を聞いたときは驚愕。ゲレンデはいくら混雑しても良いから、索道を建設するのだという誘導作戦?これ以上は言いませんが。
今なお、適正という考えが少ないと思うのです。索道待ちは少ないのに、ゲレンデが混んでいる。ゲレンデ滑るのが不快というゲレンデが今なおあるのです。
当時ザウスに象徴されたように狭いゲレンデに何人入るのでしょう。ザウス閉鎖の理由は、ゲストが減少したからと言うことでしたが、もともとあのゲレンデにはそんなに人は入らないのですよ。人が動くという発想が無かったとしか言いようがないと思いましたよ。
滑走スピードはビギナーでも時速20kmは出ています。中級者では40kmはあたりまえ。そのスピードに適したキャパシティがあるのです。 何事もキャパシティ・バランスが必要。
この手法を教わりたい方は是非連絡下さいな。
ゲストが減った・という根底を驚くほど理解できますよ!
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