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円高に克つニセコの“豪商”「外国人客が減っても好調」の不思議 だって?!
面白い記事です。
こないだは白馬のオーストリア人目当ての投資記事がありましたが、
またまた、オーストラリア人ネタ。

しかし、今度は、オーストラリア人が来なくても
キャピタルゲインで儲かってまっせ!とのこと。


いずれにせよ、この発想は日本人じゃなかったってことかね。
なんだかなぁ・・・・・・・・・

 北海道有数のリゾート地、ニセコ地区。パウダースノーの天然スキー場を目当てに世界中から観光客が訪れるこの地が今年10月、大きく揺れた。

 その理由は、急騰した円にある。米金融危機に伴う急速な円高が、外国人観光客の減少を招くとの懸念を生んだ。ニセコには年2万人超の外国人客が訪れる。その観光事業への影響が避けられないとの見方が広がったのだ。

 「道内観光に影」「ニセコに広がる不安」「円高悲哀」…。外国人観光客の活況が話題となった地区だけに、新聞各紙はニセコの不安を書き立てた。

<「利回りは昨年の2倍以上」>

 ところが、そんな不安とは裏腹に、現場では予想外の出来事が起きている。

 「観光客は昨年に比べると、むしろ増えている」。ニセコ地区で不動産開発を手がける北海道トラックスの大久保実取締役が言う。

 同社は2003年に豪州人社長のサイモン・ロビンソン氏が創業した不動産会社である。コンドミニアムと呼ばれる長期滞在型の高級マンション開発・販売を中核事業とし、累計150以上の物件を手がけてきた。

 価格は1件当たり5000万~1億円程度。購入するのは、主に豪州の個人投資家だ。投資家は購入した物件の管理を北海道トラックスに任せ、コンドミニアムに滞在したお客の宿泊料から配当を得る。

 もっとも、コンドミニアムの宿泊対象としているのは主に豪州の観光客。対円でオーストラリアドルが大幅安となった今の地合いで、なぜ観光客が増えるのか。

その理由は、国内観光客の増加にある。「豪州観光客の減少分を、国内観光客が穴埋めする形になっている」(大久保氏)。もともと、北海道トラックスには、高級コンドミニアムの評判を聞きつけた日本人の宿泊希望者からの問い合わせが多かったという。

 だが、昨年までは豪州観光客で予約が埋まっていたため、日本人観光客が宿泊できるケースは少なかった。それが、今年は豪州客の減少と報じられたため、予約が相次いでいるわけだ。

 それだけではない。日本人客の宿泊は、豪州投資家にも思わぬ恩恵をもたらしている。

 コンドミニアムに宿泊した日本人観光客の代金は当然、円で支払われる。それを豪ドルに換算すると、円高局面では有利なレートで収益を稼げるのである。今年8月に比べると、豪ドルは円に対して4割近く安くなった。裏を返せば、円で支払いを受けると4割アップのリターンが得られることになる。

 災い転じて福。現状では、豪州の観光客より日本人客の方が圧倒的に収益率は高い。昨年、北海道トラックスが手がけたコンドミニアムに対する投資利回りは平均5~6%。それが、今では11~12%にまで上昇するという。「通常、欧米のリゾート物件への投資利回りは1.5~2%」(大久保氏)だから、現状がいかに高いかが分かる。

<回転型の不動産会社は破綻>
 ただ、北海道トラックスのように、円高の思わぬ恩恵を受けている不動産会社がある一方、投資ファンドなどに短期で転売する目的で不動産開発を進めていた企業の多くは破綻した。
ニセコ地区のリゾートバブルも崩壊。不動産会社の選別が進んでいる
 北海道トラックスのコンドミニアムの近くでは、破綻したゼファーやランドコムなど新興不動産会社が手がけたリゾート物件がある。今も町のあちこちで「FOR SALE」の看板が目につく。「地主の中には、その意味すら分からず看板を立てていた」(地元のペンションオーナー)というほど、投資資金が大量に流れ込んでいた様子がうかがえる。

 「リゾートバブル崩壊を乗り切れるかどうかの真価は、これから試される」と語る大久保氏。投資熱に沸いた北海道のリゾート地は、景気後退局面後の初めてのシーズンを迎える。

日経ビジネス 2008年12月1日号16ページより

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